豊頃町/ハルニレの木のその先の十勝川河口へ

豊頃町のハルニレの木駐車場がある十勝川沿いの道を十勝川河口までのんびりドライブしてきました。

写真には撮れませんでしたが、ハルニレの木の駐車場から車を降りようとしたとたん、道を横切るエゾユキウサギに遭遇。その大きさにびっくりしました…^^;
川沿いの道は十勝川河口近くのウツナイ川の合流地点で行き止まりになっています。
河口の一番奥には太平洋が広がり、手前には小さくタンチョウヅルの姿を見ることができました(望遠レンズを忘れて写真では豆粒ほどになってしまいました)。この周辺は豊かな海岸植生に覆われているため、カモ類やカモメ類といった多くの渡り鳥の越冬地および経由地になっているなど、生物多様性の観点から重要度の高い海域のようです。
また河口までの走る間、左手には牛の放牧地など十勝らしい風景を臨むことができます。
十勝川河口は帯広を開拓した依田勉三率いる晩成社など、大津地区を起点として茂岩、利別、幕別、猿別、帯広、芽室へと十勝川を行き来する川船も多く、これらの市街地はかつて「川港市街」として栄えたと言われています。
余談ですが河口より上流約4kmの場所にある国道336号の橋梁・十勝河口橋のある場所は今から29年前の1992年まで橋がありませんでした。その代わり、なんと国内唯一で最後「国道渡船」として人と自転車のみ運ぶ「旅来渡船」が人力で運行されていたそうです…!
いまでは真冬のジュエリーアイスのふるさととして有名になった十勝川河口域。
かつては人々の暮らしを守るための重要な「川の道」だったのですね。